Sonata's diary

塗り絵とか写真とか、趣味の記録をマイペースで付けてます

お一人様生活に物思う

この数年、本格的に干渉してくれる人や物が遠ざかる事柄がいくつか起きた。

原因は…まぁ様々だ。

で、本格的にお一人様になったわけです。

昔から時折聞いたフレーズ

「年齢がある程度いっていて一人暮らしは我儘だ」

というのが、ちょっとわかると苦笑いする。

なにせ、何をするのも自分のペースなのだ。

ご飯を食べるも食べないも、掃除するもしないも、模様替えするもしないも。

出かけるのを突然辞めたっていい。とにかく好き勝手出来る状況なのだ。

とんでもなくだらしない恰好してても誰の目にもつかないのだ。

私の場合、ワンコがいて散歩というイベントがあるので一日中寝ていたりすることは出来ないが、それだってありなのだ。

なので、お一人様の場合、個人がどれだけ気を引き締めるかにかかってくるように思える。

だらけようと思えば注意してくれる人がいない分、どこまでもだらけられる。

生活できればいいやぁ(゚∀゚)と思い直れば、おそらくどこまででも落ちてゆける。

 

だが、逆に、全ての時間が自由なのだから、いろんなことが出来るという事でもある。

たとえば、結婚して子育てが終わった主婦の方が、自分の時間が出来た!と大喜びでお仕事に趣味に精を出すような、そんな毎日がお一人様にはあるのだ。

が。

そんなお一人様生活が恵まれているかどうかはわからない。

普段子供は要らないと思って生きていても、女として生まれたのに子育てしないというのは、女性として何のために生まれてきたのかと思い悩む瞬間がやってくるし、結婚をしていないまま年齢を重ねると、なんだか人間失格な気がしてくる瞬間もやってくる。

では一人なのだから何かに没頭すればよいと思うが、時間を費やすほどやりたいことに出会っている人は世の中どれくらいいるのだろうか。

大人になってから独り身になって思う。

忙しいときほどやりたいことは生まれる。

簡単に手を出せないからこそ興味は膨らんで手にしたときの嬉しさは計り知れない。

自由時間はあまり多くなくても良いのじゃないかと。

刺激はたまに受けるから刺激なのじゃないか。

学生時代、時間を見つけては趣味に費やした。睡眠時間を削ったり、してはいけないが授業時間を使ったりして、わずかな時間に好きな事をしたときほど、長続きしたように思える。主婦の時もそうだった。自分の時間という限られた間にだけ出来る趣味が楽しくて嬉しくて、もっと時間をかけられたらいいのにと本気で思えた。

 

今、その趣味はというと、せっかく独り身になって時間があるというのに、めったに手に取らなくなった。

 

周囲が「気楽で楽しそうね。」というお一人様という身は、確かにその通りなのかもしれないが、私は色々考えているうちに、大海原にぽつんと浮いている小舟のようだと思った。

気を抜けば永遠にどこにもたどり着けなくなる、そんな怖さがある気がする。